荒廃する里山の未来のために
熊崎農園の成り立ちは、廃園となったハウスに長野君がムクナ豆を栽培始めた頃でした。
当時は別々の作業管理経営体でお互い関与せずでしたが、廃園跡地が広く空いていたので、気心知れた仲間だったこともあり「何か作ろう」と意気投合。
まずはパパイヤを栽培することにしました。
地域の農家は高齢化が進み、菊鹿町でも有数のメロン産地だった我が地区も例外ではなく、今ではメロン農家は一軒もありません。
荒廃する農地山林が目立つようになり、地区に残ったオジサングループで「これじゃいかんね」と懸念はするものの、誰かがリードして少しでも荒廃を防ごうという動きは皆無でした。
個人的には新進気鋭の農家もいます。
しかし、未来の地区の姿を想像しているかと問えばノーなのかもしれません。
私たち熊崎農園がその一助になればと思い立ち上げました。
成功するか失敗するか分かりませんが、先ずはやってみよう!
成功すれば色々な個性能力を持った人が参集し、地域が活性化することと思います。
大きな成功は望んでいません。
大きな成功は、次世代の地区の若者が引き継いだときだと思っています。
熊崎農園はアリの一穴でいいのです。
マラソンもスタートしなければ何も始まりません。
駅伝は襷を繋いで全員でゴールを目指すのです。