青パパイヤとの出会い
数年前テレビでパパイヤ栽培の様子を観て
「ほー関東でも出来るのか?南国果物だと思っていたけど」
というのが頭の隅にインプットされていました。
私の圃場はアスパラ農園で、50アール全部がアスパラハウスでした。
当時は母も元気で、二人でアスパラ栽培に勤しんでいました。
年々とお互い無理がきかなくなり、段々とアスパラを細めていき、4ハウス分20アールを廃園としました。
「何か作らないと勿体ないな」
と思っていた廃園2年目に、香港でCАをしている娘が
「香港ではソムタムという青パパイヤをよく食べるよ」
「ソムタムってどんな料理?」
「青パパイヤを千切りして魚醤と香辛料で和えて食べるサラダだよ美味しいよ」
青パパイヤ?ああ!あのテレビで観た青パパイヤだと脳内で繋がりました。
青パパイアかあ面白そうだな!と心に残っていたのです。
やがて後の共同プロジェクターとなる長野君が
「空いてる農地に何か作らない?」
と持ち掛けてきて
「じゃあパパイヤ作ろうよ」
と意気投合して栽培を始めたのが2024年春でした。
パパイン酵素たっぷりで、夏野菜としての可能性に期待してのスタートでした。
青パパイヤの栽培スタート
通販サイトからパパイヤ苗10本購入し定植。
その内2本は、フザリュム菌感染かネキリムシか、原因不明で萎れてしまいました。
引き抜き処理をして鉢上げすると元気づき、幼葉をつけ始め、
「これは大丈夫かも」と思いました。
夏の異常な猛暑で枯れるという体験をしながらも、他の8本は順調に育ちました。
台風にも猛暑にも耐え、甘い花の香りがするようになり実が成りはじめました。
プロジェクト1年目なので、整枝も摘果も分からず、手探り状態でした。
先達の言う「作物に聞け」を実践し、秋にはたわわに実った青パパイヤの収穫にこぎつけました。
パパイヤの葉はお茶にも出来ると情報を得て、パパイヤの収穫と葉の収穫を同時進行で進めました。
夏の猛暑にも台風にも耐える高いポテンシャル
青パパイヤはご近所、料理店に宣伝としてお配りしました。
先ずは青パパイヤを知ってもらうことを最優先にし、高評価を頂きました。
猛暑で夏秋野菜が採れないなかで、青パパイヤはその代役を、いや看板を背負えるくらいの能力を感じ取りました。
これからの夏は猛暑が当たり前になり、従来の野菜は作っても採れない可能性大です。
猛暑に強く栄養素満点の青パパイヤは、とても魅力的な野菜だと思います。
一番気分が良いのは、夏の青空に青々と茂るパパイヤを見るとき、私もパワーを貰っています。
「さあ今日も頑張るぞ」と。